朧月夜の独り言

趣味に関する備忘録と少しの日常

綺伝④

「舞台『刀剣乱舞』綺伝いくさ世の徒花」大千秋楽おめでとうございました!

前楽は配信で、千秋楽はライビュで見届けてきました。
科白劇から2年越し、「綺伝」完走本当に良かった。

東京公演ぶりの綺伝。
より一層完成された美しい物語に久しぶりに浸れてとてもとても楽しかった。
やっぱり綺伝の物語好きだ。

久しぶりに観て思ったこと。
思いついたままざくざく書いてるので取り留めない。。

歌仙のセリフの言い回しが前より少し落ち着いていた気がする。
「僕は之定だからねッ!」→「僕は之定だからね。」くらいの感じで。
後半のガラシャとの決戦に向けては感情が盛り上がっていくけど、それ以外は熱を内に抑えて冷静に構えている感じがしてよりかっこいい。
綺伝の歌仙は繊細で、元主もその妻のことも大切に想っている優しい刀なんだけれど、刀剣男士としてのかっこよさも存分に出ていて観るたび惚れ惚れする。

ガラシャ消滅のところで歌仙が二人を追いかけるとき、「待って」って言っていたけど前から?
東京公演見たときも、一人取り残される歌仙がとても切なげだったけど、歌仙の方から二人を呼び止めようとするのを見ると余計に辛い。
改変された歴史の中で史実とは違う二人と出会って、苦しんだけれど、それでも二人との別れを惜しむくらい元主・細川忠興の存在が歌仙にとって大切なものなのだと思うと、今代の主目線(ステ本丸の主は自分ではないけれど)としては、そんな戦場に出陣させてしまってごめんという気持ちと、敵わないなという気持ちと。

スイッチング映像だと表情が見えるのが良い。
特に長義@梅津さんの細かい表情のお芝居がとても好き。
オープニングの舞で、長義がソロパートのところで笑むのとか。
亀甲がハッタリかますところで、戦闘を止めた瞬間(何を言い出すんだ…)みたいな訝しげな感じから、ガラシャを捕えていると話始めて驚く表情とか。
「バレてはいない」からの「どこから聞いていた!?」は何度見ても可愛い。
長義のクールそうに見えて実際は感情も手もすぐ出がちなギャップと、でも不思議と第三部隊の面々に対しては友好的なところが面白い。

天正遣欧使節、やっぱり「黒田孝高もどき」って言っている。
聞き間違いじゃなかった。
山姥切の影であることは知らなそうだけど、黒田孝高本人ではないことには気づいているのか?
彼らも「物語」という言葉を多く使っていて、今を生きているというより、歴史(物語)の上に居ることを自覚しているような感じ。
信仰が揺ぎ繰り返す歴史に疲弊している大友宗麟を斬るという点においてはインパクトがあるけれど、やっぱり綺伝の物語への干渉度合いでいうと刀剣男士との絡みも少なく、本当に出番はここだけ?と違和感。

黒田孝高の衣装にストラがついているのはへし切長谷部と重なるなとぼんやり思ったり。
ずっと黒田孝高が持っている刀が気になってしまう。

ガラシャの辞世の句「散りぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ」
なんとなく意味わかっていたけれど千秋楽に向けて改めてちゃんと訳を調べたり。
散るべき時を心得てこそ、花も人も美しい
ガラシャの「散りゆく時には散りましょう」のセリフと繋がる部分。
辞世の句を詠んで散るのではなく、死に際の心持ち…愛する人を憎んだ罪から解き放たれて、今が散るべき時だと悟り美しく散ってゆくガラシャと。
その散り様を見た歌仙が、歌仙の気持ちとして句を詠むことで「散るべき時を心得て散っていったガラシャは花のように美しい」と、ガラシャ主観の辞世の句ではなく客観的にガラシャの美しさを表現する句になっているのが素敵。
歌仙の極姿のセリフ「皆共が忠義~」は忠興の句でしたね。

特報諸々について
禺伝
まさかの女性キャストにまず驚き。
千秋楽翌日の七海さんのインスタで「別の本丸」という言葉が出ているので、やっぱりいつもの刀ステ本丸とは別の物語のよう。
末満さんが単に色物にするようなことはしないと思うので、この配役にも意味があるのではと思う。
黒田孝高のセリフにある「史実と物語の境界がなくなる、全てが反転する」ということで女性キャストなのかとも思いましたが、作中で男士として演じるのであればそれは違うのかなぁ。
綺伝の獅子王の「物語に出陣なんてこともあるかも」というセリフは伏線。
獅子王がそんなことを言っている頃(?)、別の本丸では実際に物語に出陣していたと。
ビジュアル、殺陣、諸々いつもと異なる雰囲気になるので色んな意味でどうなるのかドキドキですが、末満さんを信じてついていきます。

単独行
山姥切国広極…極めのその先…。
修行中の話となると「慈伝で修行に出て以降、維伝・綺伝の物語の裏で山姥切が何をしていたのか」がとうとう明かされるのか。
三日月宗近を諦めるのかと囁く黒い山姥切。
維伝・綺伝で出てきた「山姥切国広の影」も出てくるのだろうか。
影…山姥切の分霊(黒まんば?)なのか、影打ち(別個体)なのか…。
「刃持ちて語らおう」という言葉を知っているので、刀ステ本丸の山姥切の記憶を持っていることを思うと、やっぱりあの山姥切から生まれた存在なのか。
そして極めているのに帰ってこないとは何事…まんば早く帰ってきて。
サブタイトルは「日本刀史」、日本の歴史と刀の在り方を山姥切が辿る?
悲伝のクライマックスの、歴史に飲み込まれる山姥切を思い起こさせる。
楽しみ半分、どシリアスな気配が怖くもあり。
また、山姥切極がくるととうとう刀ステの物語も終わりに近づいているのでは…と思えて寂しくもあり。

虚伝アニメ化
末満さんがアニメの脚本を書いているとずっとつぶやいていたのはこれだったのか。
声優は普通にゲームの声優さんが演じられるんだろうけど、刀ステ本丸とはどのくらい関係があるものなのか。
別本丸の本能寺の変の物語なのか、刀ステ本丸の円環の内の1回なのか、単純に刀ステ本丸のあの物語を映像化するだけなのか。
アニメ1話20分×1クールでも240分。
舞台よりだいぶ長いので、どんな内容が追加されるのかも含めて楽しみ。

刀ステ7周年感謝祭
審神者の夢寐…夢の中のなのでまんばちゃんも三日月も居る平和な本丸になるのかな。(平和な本丸を夢に見てるステ審神者切ない…)
本丸に来ていない大千鳥や泛塵は審神者の夢に出演できるのかも気になるところ。
誰が登壇するのか、キャスト本人としてなのか役としてなのか、何をするのか、まだ全然わかりませんがみんなで7周年をお祝いできることが嬉しい。


夜公演、配信でも購入。
特報の後のメロン狩りに落差。
これは円盤に入れてもらえないのかな、少しだけ備忘。
梅津さんの力強いタイトルコール笑
佐野さんの手ぬぐいなんだろうと思ったらうどん柄?
とうらぶのグッズではない?そんなとこまで青江意識なの嬉しい。
メロンの切り方は個性出てて面白い。
上だけ落としてくりぬいてたのは梅津さんと佐野さん?
半分に切ってたのが星元さんで、あとはちゃんと細かく切ってたかな。
切るターンで一人だけがっつりちゃんと袖をまくっていた塚本さんに好感度アップ。
松井さんが食べた後コメントしてるのを隣で微笑んで見守ってる梅津さんが可愛い。
和田さんの机だけ歌仙のアクスタ置いてあったけど、まさかの和田さん持参だったりするのかな?



直接物語とは関係ないけど、先日歌仙兼定を所蔵している永青文庫さんの「戦国最強の家老」展に行ってきました。
細川家に仕えた松井家にスポットを当てた展示(刀剣乱舞的には松井江の元主)
本能寺の変明智側には付かないと進言するなど、描かれてはいないけれど2幕冒頭の回想で細川家の窮地の影には松井家が居たこと、松井江と古今・歌仙の繋がりなんかを勝手に想像したり。
戦国時代の知識は浅いので歌仙を足掛かりに勉強中ですが、史実から色々想像膨らませるのは楽しいですね。
(あくまで史実と、創作・キャラクターは別物と理解した上でのお遊び)