朧月夜の独り言

趣味に関する備忘録と少しの日常

2021秋アニメ感想

2021年秋アニメ(2021年12月最終回アニメ)の一言感想です。
最近なかなかアニメの消化が捗らないですが、気が向いたときにのんびり観てます。
無理に消化しても楽しくないのでね。

 

▼吸血鬼すぐ死ぬ
短編ギャグアニメなのでさくっと見れて面白い。
それ以上でもそれ以下でもなく。
ただただ変態たちを見守る1クール。
何やってんだ(笑)とツッコミながらゆるゆる見れて楽しかった。

▼月とライカと吸血姫
吸血姫というタイトルや、アリプロさんのOPでゴシックファンタジーな雰囲気をイメージしてましたが、蓋を開けてみるとリアルな宇宙飛行士もの。
宇宙飛行の実験体に選ばれた吸血鬼・イリナと、宇宙飛行士候補生のレフの物語。
二人の友情&恋模様は微笑ましいけれど、吸血鬼を実験動物扱いすること対して国家にはなかなか反発することができないという、二人を取り巻く環境は終盤までしんどくモヤモヤ。
あと、リアルな訓練&宇宙服なのでせっかくの吸血鬼設定なのに見た目的に華がないのが寂しい。
二人を応援してくれるアーニャの扱いもどんどん酷くなってきて辛かった。
最終回でレフがイリナの存在を公開し、国家もそれを認めてハッピーエンドっぽいけどあの国ですんなり吸血鬼が受け入れられるかというと微妙な感じで、手放しで良かった!と思える最終回ではなく。。

▼takt op.Destiny
アプリゲームに先行してのアニメ。
音楽に反応して攻撃を仕掛けてくる敵・D2を、クラシック楽曲の擬人化であるムジカートと戦闘を指揮するコンダクターが倒していく物語。
キャラクターや世界観の設定が美しくて好み。
ムジカートのキャラビジュアルは可愛くて、名前が楽曲そのままなのでモチーフになった作品も分かりやすく、楽曲とキャラをリンクさせてながら見るのも楽しかった。
元の楽曲がBGMとして流れたりするのも熱い…!
主人公・タクトのピアノバカでその他のことには無愛想で無関心な設定と、CV.内山さんもとても合っていて、こういうちょっとひねくれた役を演じている内山さんの声が好きなので最高でした。

▼さんかく窓の外側は夜
BLっぽい要素も入れつつ、でも幽霊の描写とかは結構ゾッとするものも多くホラー要素も強い作品。
序盤は冷川が幽霊を視認できる青年・三角を見つけ、一緒に幽霊絡みの事件を解決していく一話完結の物語から。
後半は、非浦英莉可と組織の話から、冷川の過去と三角の父親の話にまで話が繋がっていく。
最初は幽霊を恐れ、冷川に引っ張られ訳もわからず契約をさせられた三角が、自分の力を自覚して、冷川を過去から解放する流れが熱い。
気弱でも、正義感を持った主人公はやっぱり強いね。
あと、英莉可と逆木の主従関係のような相棒のような関係も好き。

▼白い砂のアクアトープ
面白かった…!2クール見続けて良かった!!
正直、途中気持ちが右肩下がりになるような流れもあり、見るのがしんどかった時期もありましたが最終回に向けてまた上がるような展開で本当に良かった。
1クール目はアイドルを諦めた風花と、閉館寸前の“がまがま水族館”を運営しているくくるの出会いから。
1話の、風花が実家に帰ろうと母親に電話したときの会話…(母親は励ましてるんだろうけど)東京でアイドルやるなんて…ご近所さんとおかえりパーティーするからね!みたいな言葉に、なんというか引いたというか。
東京で夢を目指して頑張ってたのを慰めるって違うよな…と思ったので、風花が実家に帰らず沖縄に飛んだのはスカっとして1話から心を掴まれた。
沖縄では風花もくくると共にがまがまで働きながら、仲間たちと閉館を免れる道を模索する物語。
アイディアを出し合って、成功したり失敗したり、空回りしたりしながら、それでも皆で協力してキラキラした日々でまさに青春もの。
一生懸命頑張る高校生が眩しくて、王道アニメな感じが楽しい。
2クール目は高校を卒業して社会人編。
結局がまがまは閉館してしまい、ライバル視していたティンガーラ水族館へ就職することになったがまがま職員たち。
いやー、2クール目は結構モヤモヤした時間が長かった。
1クール目で知夢さんが「水族館で働ける人間はほんの一握り、みんなすごい倍率の中就職を目指している」と言っていたので、おじいのツテでティンガーラに就職したがまがまの面々がワガママ?自分勝手?なことを言うのにモヤっとするし。
就職したからって希望の部署に配属されるわけじゃないぞと(確かに希望と違ったらガッカリするけど)営業で文句を垂れてるくくるにもモヤっとするし。
でも、くくるの上司である副館長は副館長で、OJTも何もあったもんじゃなく、新人に資料だけ渡して「やれ!」というパワハラかよと言いたくなる言動がキツすぎて。
職場環境悪すぎて、社会人目線で見るにはかなりしんどい…。
持ち直したのはどこからだろう、徐々に元がまがまの子たちとティンガーラの子たちが理解し合って、歩み寄っていってからかな。
やっぱり「生き物」という題材は強いというか、何より命は最優先、そのためなら否応なしに協力していくことになるし、その中でお互いのことも見えてくる。
ラストはお互いを支えに・お互いのために頑張ってきた風花とくくるが、「自分のやりたいこと」を考えて一人で踏み出す物語へ。
飼育がやりたいと言っていたくくるが営業として水族館の魅力を発信することを選んだり、くくるとずっと二人三脚してきた風花が海外研修に踏み出したり、もう何目線かわからないけど2クール見守ってきた二人の頑張る姿が嬉しくて眩しくて。
最終回は何だかわからないけどずっと涙が止まらない。
水族館ウェディングを成功させたくくるの成長とか、海外に旅立つ風花とか、他のキャラも少しずつ変化して成長して、就職先はみんなティンガーラ大集合だったけど(笑)、それぞれの立場でやりたい夢を叶えていて集大成感。
そしておじいの「選んだ道を正解にする」という言葉が刺さる。
正解を選ぶのではなく、これが正しい道だったと思えるよう行動する…。
辛いこともあったけれど、美しい場面も言葉もたくさんで満足の作品でした。
OP,EDも可愛くて爽やかでお気に入り。
P.A.WORKS海三部作どれも大好きです。
でもアクアトープは恋愛要素薄かったですね、最終回までくくるとくっつかないのか、櫂!!
その分、風花とくくるの友情が美しくて眼福でした。

▼ヴィジュアルプリズン
こういう二次元アイドル久しぶり!待ってた!最高!!という気持ちが1話から爆発しました。
空飛ぶ演出とか、歌ってる途中で謎の空間に入っちゃうのとか、吸血鬼設定とか、ルビ振りまくりの歌詞とか、曲中にセリフ入るのとか、二次元アイドルだからこそできること・似合うことが満載で。
最近の二次元アイドル作品って割とリアル路線で、内容も曲も三次元アイドルと同じような雰囲気のものが多くて、それが悪いわけではないけど、私は二次元アイドルは二次元らしいぶっ飛んだものが好みなのでドストライクでした。
内容はそんなに深くないというか、キャラも多くてそれぞれに深堀りがあるわけではないけど、何だかんだ良いライバルしてるキャラ達が可愛くて。
ただただあの世界観と音楽に浸れて楽しかった。

▼海賊王女
主人公・フェナが、父の遺言をもとに真田家の精鋭部隊と共に“エデン”を探して世界を巡る冒険譚。
ファンタジーな雰囲気もありつつ実在の国も織り交ぜながら、梶浦さんの音楽も相まって世界観はとても好み。
フェナの洋物ヒロインによくある(?)、元気いっぱいで頭弱めっぽいキャラは苦手だけど、真田組の頭が回って腕も立つ頼もしさとかっこよさで見続けられた。
雪丸がフェナを好きなのは単純に一目ぼれ…?という感じで(私がフェナをあまり好きになれないこともあり)二人の関係はうーんという感じでしたが、フェナを想う雪丸がかっこよかったのでまぁ…私は花梨の方が好きです。
紫檀にはめっちゃ肩入れしてしまった。
父親と兄からの密命、裏切ったら全員が追われる身となるとなるという重圧を抱えて…しかも皆、昔からの仲間である自分や故郷ではなく、フェナ側につくとか辛すぎる。
紫檀…幸せになってくれ…という気持ちで終始見ていた。
物語は中盤までは面白かったけど、終盤は正直まだ消化不良。
フェナの導かれるようにエデンへの道を選択していく特殊な能力まではアリかなと思ったけど、最終的にフェナは世界を作り変える選択を持つ巫女であるといのは想像を超えて理解が追い付かない。
しかも、フェナが選んだのは選択肢にあった「このまま真田組が死ぬ未来」でもなく、「世界を破壊して箱舟をつくる」でもなく、変わらず皆で冒険している未来。
フェナが頑張って選択肢以外の未来になるよう未来を選んだ(軌道修正した)ということ?
いくら仲間を助けたいとはいえ、巫女がそんな自分に都合の良い未来を選択して良いのか…?
最終回が駆け足すぎてもったいなかった。