朧月夜の独り言

趣味に関する備忘録と少しの日常

レ・ミゼラブル2024

ミュージカル「レ・ミゼラブル
12/28 夜公演行ってきました。

帝劇クロージング公演!
まだ2月にコンサートがありますが、作品としてはラスト。
ラストにしてキャストほぼ一新なのは驚き&少し寂しかったですが、新キャストさんも新鮮で楽しかった。

そして今年の観劇納め、帝劇で締め括りは良い思い出になりました。

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ネタバレ感想

キャスト組合せ
ジャン・バルジャン:飯田洋輔さん
ジャベール    :伊礼彼方さん
ファンテーヌ   :昆夏美さん
エポニーヌ    :ルミーナさん ※清水さん体調不良により変更
マリウス     :三浦宏規さん
コゼット     :加藤梨里香さん
テナルディエ   :染谷洸太さん
マダム・テナルディエ:樹里咲穂さん
アンジョルラス  :木内健人さん



3時間の大作ですが、いつも以上にあっという間に感じた。
不思議と物語に引き込まれて、歌に聴き入っていたら終わっていた感覚。
それぞれのキャラに苦しみがあって、それは時代的なところもあるけれど。
最初の神父様のバルジャンに対する救いや、最後の「誰かを愛することは神さまのお傍にいること」という言葉、物語の端々に出てくる神への祈りが美しくて好き。

出てくるキャラも多いので見る時々によって感情移入するキャラだったり、ポイントが変わる作品だけど。
今回は、マリウス・コゼット・エポニーヌが出会うところだったり、バルジャンの「彼を帰して」やマリウスにコゼットを託して去るところだったり、なんとなく次世代への引継ぎみたいなところや、親心が垣間見える瞬間が刺さることが多かったな。

バルジャン@飯田さん
渋いおじさんな雰囲気。
いつもは佐藤さんのバルジャンで観に行くことが多いので、佐藤さんバルジャンの優しさや穏やかさがにじみ出いるのとはまた違った、飯田さんバルジャンの仮釈放時に良い意味で泥臭さとそこから更生し変化していく様が良かった。

ファンテーヌ@昆さん
エポニーヌからファンテーヌへの転身に驚き。
悪い男に騙されてしまったのね…と可哀想になってしまう感じの、小柄で若く可愛らしいファンテーヌな印象。
歌声は言わずもがな美しい。
カテコで、エポニーヌと並んでいるのが何だかエモくてグッときてしまった。

エポニーヌ@ルミーナさん
今作一番印象に残ったキャストさんかも。
新たなエポニーヌ像で衝撃。
今までの自分の中のエポニーヌ像は「あの人私をいらない、けれど仲間として側にいたい」というような、男勝りで彼の助けになりたいというようなイメージだったけれど。
ルミーナさんのエポニーヌはマリウスへの恋心が溢れていて可愛かった。
「あの人私をいらない、分かっているけれど、でも女の子として見てほしい」みたいなマリウスと話すときの声色とか、嫌な感じではなく純粋な可愛さが滲み出ていて。
歌もエポニーヌキャストらしいパワフルな感じで、清水さんの体調不良は残念ですし清水さん版も見てみたいですが、ルミーナさんと出会うことができて良かった。

アンジョルラス@木内さん
学生等身大なアンジョルラス。
今まで見てきたアンジョは結構カリスマリーダー感が強いキャストが多く、率先して学生を率いて自然とリーダーになっているような役のイメージだったけれど、木内さんのアンジョは学生たちの中から選ばれたリーダーという印象。
より他の学生たちとの同列感というか仲間感があったなと思った。
個人的には前者の強いリーダー像の方が好みかなという感じなので、今後の変化に期待したい。