朧月夜の独り言

趣味に関する備忘録と少しの日常

2023春アニメ感想

2023年6月終了アニメの感想です。

ゴールデンカムイ(四期)
・THE MARGINAL SERVICE
・マッシュル
機動戦士ガンダム 水星の魔女(Season2)
・地獄楽


ネタバレ感想

ゴールデンカムイ(四期)
相変わらずのシリアスなのかギャグなのか絶妙なテイスト。
全開放送からだいぶ間が空いたので1話1話は面白いけれど、人物相関図が混乱状態でアニメを見直すか原作読むかしないと話の全貌が掴みきれなくなってきた。


▼THE MARGINAL SERVICE
境界人と呼ばれる地球外生命体が起こす事件を秘密裏に解決する機関・MARGINAL SERVICE。
1話完結で事件を解決しつつ、最終的にはゼノの息子も巻き込まれている過去の誘拐事件に繋がっていく。
ニッカポッカ風のヒーロースーツも、キャラのビジュアルやノリも戦隊というよりアメコミヒーロー感で自分的にはあまり刺さらなかった。
異なる経歴・過去を持つキャラがチームとして協力していくのかと思いきやあまりそうでもなく、すれ違いや小さないざこざが話にブレーキをかけてもどかしく。
特にゼノの脳筋感・・・クールで仕事ができそうな雰囲気とは異なり、私情で輪を乱していくところが終始苦手でイマイチ感情移入できなかった。


▼マッシュル
魔法が使えない人間が迫害される世界で、魔法が使えない主人公・マッシュルが驚異的な身体能力で魔法使いを圧倒していく・・・最初のイメージはバトルアクション系かと思っていたけど(バトルシーンもあるけど)印象としてはギャグ漫画。
マイペースなマッシュルが嫌味な魔法使いたちを文字通り拳一つでねじ伏せていくのは痛快で面白かった。


機動戦士ガンダム 水星の魔女(Season2)
前期がミオリネがスレッタを引っ張っていった印象なのに対して、後半はスレッタ主導なイメージ。
父親のこと、地球のこと、会社のこと、全てが上手くいかず、目の前で人が殺されていくショックで心がボロボロになっているミオリネを、持ち前の明るい(図太い)性格でスレッタが引っ張り上げていく。
気が強くて啖呵をきっても心根は脆くて優しくて、「世の中」や「命」に対して真っ当な感覚を持っているミオリネには感情移入できる反面、スレッタの母親や仲間至上主義のようなそれ以外の人間に対する興味の薄さが苦手だった、それも母親譲りというところか。
個人的にはグエルの過酷な運命の中で更生していくさまが面白かった。
家を追われ、俘虜の事故で父親を手に掛けることになり、地球で人種差別を目の当たりにして守れない無力さに苛まれて、何度も心が折れながらも成長してまた宇宙に戻って、同じように心が折れかけているミオリネと共に居るところが最高。
序盤からのキャラの変貌っぷりが楽しかった。


▼地獄楽
舞台は江戸、死罪人は不死の妙薬がある島へ送り込まれる。
国も季節も宗教もぐちゃぐちゃに混ざり合い、怪物とも神仏ともとれる異形が闊歩する島、椎名林檎のOPもしっくりきて、世界観がかっこいい。
ストーリーとしてはまだ仙薬の足がかかりが見つかったところ。
キャラも多く群像劇っぽい感じもあり・・・誰か一人が勝ち残るのか、協力し始めるのか、今後の展開も気になる。


小林千晃さんが主人公キャラを多く演じてくれて嬉しい。
自分の中で、梶さん・花江さんに次ぐ主人公役にしっくりハマる声優さんなので、これからのご活躍も楽しみ。