朧月夜の独り言

趣味に関する備忘録と少しの日常

モーツァルト!

「ミュージカル『モーツァルト!』」観に行ってきました。

緊急事態宣言で以後の公演が中止となり、本日4/27が千秋楽に。
奇跡的に観れたのを嬉しく思う反面、こんな形で千秋楽になってしまう無念さといったら。(他の作品でも言えることだけど)
GWに山崎ヴォルフ回のチケットも取っていたのですがそれは観れず仕舞いで、本当に残念ですが、スタッフやキャストの皆様の方が悔しいはず。。

 
モーツァルトは楽曲が大好きなので、久しぶりに帝劇でミュージカルを浴びられて楽しかった。
物語は才能と自由と権力者に翻弄されるモーツァルトの生涯。
ヴォルフガング自身もどうしようもない(芸術家気質?)ところもあって同情できるところと自業自得なところが半々。
家を出て昔のようにもてはやされないことを実感したり、コロレドとの軋轢はヴォルフガング自身が選択した自由による苦労だけど、父親の件だけは可哀想になってしまう。
父親はお前を愛していると言われながらも、レオポルトが語るのは最終的には自分の保身…歴史モノなのでそのあたりは現代感覚で見ちゃいけないところもあるけれど、それはこのままの今の自分を愛してほしいと声高に言いたくなるよなと思う。

ずっと寄り添うアマデは可愛くもやっぱりちょっと不気味で、楽曲とかがポップなものが多いこの作品にダークさをプラスしてくれて楽しい。


ダブルキャストは古川ヴォルフ。
前回公演が2018年で、そのときは結構苦しそうというか気負ってる印象だったけど、今回は伸び伸び、歌声も増してた気がしてとても良かった。
特に低音がパワーアップしているように聴こえた。
2018年の時も古川ヴォルフしか観れてないので他キャストとの比較はできないのですが、美味しい誘いにホイホイされるときの良くも悪くも純粋で、心配になる感がすごい。


東京千秋楽だったので、最後に小池先生からもご挨拶が。
「舞台はお客さんも一緒に作るもの。コロナが収束したら劇場に足を運んでください」という原点回帰の、舞台というコンテンツにとって大切なことを改めて言われて泣いてしまった。
収束しても客足が戻らないかもと、制作側は心配だったりするのだろうか。
上演してくださる限り劇場に行きます、というか生舞台がないと生きていけないので行かせてください…。