朧月夜の独り言

趣味に関する備忘録と少しの日常

ビジネスライクプレイ2

『ワーキング・ステージ「ビジネスライクプレイ2」』観てきました。

「2」でこの作品を知って、行こうか迷っていたところ先日ニコ生で前作の配信があり、前作がとても面白かったのですぐにチケット取りました!
ついでに前作のDVDも買いました!(再販感謝)
まだ1回しか観てないのでどこまでが台本で、どこからがアドリブで、どれがハプニングなのか判別は付きませんが、川尻さん節全開のドタバタコメディで楽しかった。
もちろんアドリブとか日替わり頼りなだけではなく物語としても面白いです。
前作を知らなくても楽しめる内容ですのでぜひ…!

ネタバレ感想は後日追記します。

=6/5=
考えてみれば初日からニコ生で配信(前半無料)もしてたのでネタバレ追記。
ニコ生はまだタイムシフトで観れます~。

 

 

時間軸としては普通に前作の続きから。
今作では金平チームと成績最下位争いをしている「松見チーム」が参戦!
犬猿の仲の金平チームと松見チームが合同研修旅行をすることになり、札幌で営業バトルをしたり、動物園に行ったり。
そして、金平チームに万平の電信時代の後輩・如月が加わったことにより過去の事件の真相が明かされたり。
前作同様のドタバタコメディに歌ありダンスあり、そしてちょっといい話で終えられるとてもライトで楽しい作品です。

序盤は松見チームと金平チームの関係性や松見チームのクセつよなキャラたちの紹介や、万平と如月の再会。
前作の「雪どけチョコレート」の成功を経ても変わらずゆるゆるな金平チーム。
前作は映像でしか観てないので、このゆるふわなキャラ達を生で観れて嬉しい。
松見チームはなんというか、金平チームよりプライド高めな印象。
金平チームはゆるふわで、松見チームはちょっとトガってる(けど折れやすい)感じ。
七曲と夏目が万平さんに突っかかってる必死さが可愛い。
夏目が本当に2時間ずっと腰に消臭スプレーぶら下げてるのが目に入るたびに笑える。
松見さんは頼まれると断れない気弱…と思いきや終盤でキャラ豹変!
鳥居さんは登場から、ワニを飼っているというトンデモ設定をカミングアウトw
妻恋は脳内でゲームをしているという、金平チームのゲーマー・月川よりやばめの設定。

1幕は北海道へ旅立ち、親睦会&動物園観光のターンで皆でわいわい。
空港に集合するシーンの歌が好き。
余裕を持って来る組、ほどよく来る組、ギリギリに駆け込む組…個性が出てて、キャラの性格が一発でわかる。
ギリギリ組も、「やばい!」って感じで頭を抱える妻恋と、「やば…」と立ち尽くす感じの万平さんの振り付け?動き?の違いも好き。
「遅刻したら経費で落ちない」というリアルな歌詞にも共感、会社員の大事なポイントですね!
あと、ちょこちょこ喧嘩になって取っ組み合う2チームだけど、演者さん達がキャラでなのか素でなのか笑っちゃってるのが見てて楽しい。
如月が松見チームに突っかかっていったときに万平さんが出てきて自分が矢面に立つところ、前作で日野が皆に色々言うときにも「やめとけ…」「こいつらはな~」ってよく制止をかけてて、一番ラクなのは放っておくことなのにそうしないのは何だかんだ面倒見が良いなぁと思う。

動物園のシーンは要る?と思ったけど、本人たちもメタで「営業のシーンカットで動物園のくだり要る!?」とネタにしていて、あえて入れているということがわかったので良しです。
万平さんと不知火が一緒に回ってるのが可愛い、会話の内容は男子小学生ですがw

2幕は万平さんの話がメイン。
過去の盗作騒動が再び炎上し責任を取って会社を辞めようとする万平と、鎮火に走る面々。
会社に居残りしてるという設定の金平さん・つっきー・清水が上に掛け合ってくれているという展開が良い!!
登場していないキャラクターもちゃんとその世界に存在しているということがわかると嬉しい。
しかも、あのさぼり魔の3人がそんな面倒くさくて大変なことをやってくれるなんて、万平さんが金平チームの主力であることもあるだろうけど、それ以上に慕われてる。
一人で去ろうとする万平の元へ走る日野と如月の後輩二人が可愛い。
3人で話してると、万平さんと仔犬二匹って感じで癒し。
そしてここでも発揮される日野の持ち味である「熱意」。
万平のように美しいコピーを作ることはできないけれど、日野の真っすぐな言葉に込められた熱意、赤澤さんの熱いお芝居は感動する。
前作で「コピーを書くこと」に向き合った万平が、今度は過去と向き合って戦って乗り越えるためにコピーを書く。
向き合うことは怖いけれどそれを勇気づけるような日野のストレートな言葉。
さっきまでのコメディどこ行ったと言いたくなるくらいのシーン。
万平さんの、日野曰く“悲劇のヒロイン”ぶって弱ってるところと、お仕事スイッチ入って頼れる先輩してるときのギャップずるいよなぁ、キャラクターとして魅力的すぎる。

無事に炎上を鎮火させ、最後は当初の目的である案件獲得の話に。
一人でPCを操作して「よし」みたいなことを言っていた如月は何だったんだろう。
鎮火したことに対してなのか。
業界を去る決意ができた的な感じなのか。
トラウマで仕事ができなくなっているから案件断られてよかった的なことなのか。
(如月が黒幕的なことなのではとちょっと疑った)
再び案件獲得に向けて出ていく日のに対して、前作では「無駄なことはするな」と言っていた万平さんが、「あいつは取ってくる」と日野への信頼がアップしてる!(というか根負け?)
からの貫徹でプレゼン準備笑
プレゼン準備中の曲のストンプ?的なかっこいいダンスから、徹夜でリハーサル中のミュージカル風「徹夜で準備した資料、リハーサル、うろ覚えのプレゼン」みたいな歌詞に笑っちゃった。
貫徹でちょっとおかしなテンションになっちゃってる感じが絶妙にリアル。
プレゼン本番の、ポテチの売り込みを表現する楽曲はポップスな感じで可愛くて好き。

そして今回も無事に案件を獲得し、2チームの距離も少し縮まって結果オーライ。
やっぱりハッピーエンドの物語は観終わった後手放しで良かったって思えるのがね。
今作も不知火の「おしまい」でエンディング曲へ…この最後の一言、間の取り方とかか気持ち良い。

今作もセンターステージで、東西南北4面に客席があるつくり。
どこから見てもちゃんと見える作りにはなっていると思うけど、一応の正面は北なのかな?
私は南席でしたが、全面まんべんなく使ってお芝居してくれるので普通に見やすかったです。
4面それぞれ見える表情とかが違うと思うので、他の角度からも観てみたくなる。
万平さんを引き留める日野のお芝居は南がとても見やすかった!

お芝居は登場人物同士の掛け合いなので基本的にステージの中(内向き)で行われるけど、ダンスパートはお客さんの方向いてくださることが多く、手拍子OKの曲もあって一緒に盛り上がれるのも好き。
客席近いし、たぶん演者さんからも客席結構見えてるのでは思う…目が合う(気がする)のもこの舞台の作りならではで嬉しいポイント。