朧月夜の独り言

趣味に関する備忘録と少しの日常

エリザベート2022②

ミュージカル「エリザベート」2022、2回目。
10/11ソワレ公演。
昨日とは違う組み合わせ楽しんできました。




キャスト組合せ
エリザベート花總まりさん
トート :古川雄大さん
フランツ:佐藤隆紀さん
ルドルフ:立石俊樹さん
ゾフィー香寿たつきさん
ルキーニ:黒羽麻璃央さん


3年ぶりの古川トート閣下。
2019年のときの印象は、初恋に浮かれたピュアでシシィが大好きな閣下(褒めてます)で、新たなトート像として好きだったのですが、今作進化していました。
ピュア可愛さよりも帝王としての風格が増して、シシィを自分のものにしようと迫る雰囲気が強い。
まだ消化しきれず、うまく表現できないけれど、以前の「両思いだよね??」という初恋の感じではなく、シシィの拒絶を自覚した上でシシィに愛されたいと願っている感じ。
あと、やっぱりダンスが上手い、キレが美しい。
あまりトート閣下が躍るシーンはないけれど、ハンガリーの革命運動のシーンは目で追ってしまう。
あのシーン、閣下とルドルフ両方観たいけど目が足りない。
memo
・シシィが目覚めたとき、口元に当てた手をシシィの方に伸ばす
・子ルドと階段に座ってるとき、階段にしなだれるようにちょっと行儀悪い。
 (育トートは普通に座っていた気が)
・子ルドから受け取った銃を、子ルドの方に差し出す仕草
ハンガリー、両陛下の足元に座る閣下、片膝を立てて座る。
 (育トートは足を組んでたような気が)
・青年ルドに銃を差し出す閣下の口元笑っていた気がする

子ルドと銃のシーン。
ルドルフの死の暗示、もしくは呪いのように見えた…そもそも「死と友達」になった時点でもう手遅れだけど。
古川トートは銃を差し出す(渡す)
⇒いつかこの銃でお前は死ぬ/死ね
山崎トートは銃を自分のこめかみに当てる。
⇒お前はいつか銃で自殺する

シュガーさんのフランツは以前も思ったけど、優しいフランツ。
歌声も雰囲気も包み込むような優しさがある。
裏を返せば優柔不断で、ゾフィーの教育もあって、色々な人を想うあまりに選びきれなかったという印象。

立石さんルドルフ
立石さんも帝劇デビュー、おめでとうございます!(初回はマチネでしたが)
意思が強く、ハプスブルク家がどうしなければならないか、ルドルフの中ではすでに決まっていて、父の説得や革命に対してもためらいなく進んでいく印象。
死の間際も、銃を差し出されてもう死ぬ決断しかないと覚悟を決めたよう。
でも生きていてもできることが無いから死を選択したのであって、死が救いであるとは思っていないからこそ、引き金を引く瞬間はぎゅっと目を閉じて恐怖に耐えているように感じた。
マイヤーリンクの上着OFFの姿が美しすぎる。
*本作とは全然関係ないですが。
*古川さんも立石さんも黒執事でセバスチャンを演じられていたので、お二人が共演されているの(しかもトートとルドルフとして対峙)が嬉しい。