朧月夜の独り言

趣味に関する備忘録と少しの日常

エリザベート2022⑧

ミュージカル「エリザベート」2022
11/12ソワレ。



キャスト組合せ
エリザベート花總まりさん
トート :山崎育三郎さん
フランツ:田代万里生さん
ルドルフ:甲斐翔真さん
ゾフィー:剣 幸さん
ルキーニ:黒羽麻璃央さん


久しぶりの田代さんフランツ。
母の教えを純粋に信じて、皇帝の義務を全うするフランツ。
シュガーさんの後に見ると、より一層、母寄り(マザコン)感がある。
シュガーさんフランツはシシィが宮廷の暮らしを窮屈に想っていることを感情としては察しながらも、義務は守らなければならないという理性で行動している印象だけど。
田代さんフランツは母の教えは正しいと、シシィがなぜ助けを求めているのが本当に理解できてなさそう。
反面、クライマックスの悪夢でルキーニにナイフを渡す閣下に対しての悲痛な叫びに驚き。

剣さんゾフィーは初めて。
話し方に含みがあるように感じて恐ろしい。
ここ数回、香寿さんのゾフィー続きだったけど、香寿さんゾフィーは規律に則った理路整然とした雰囲気。

そして花總さんシシィ見納め、目に焼き付けてきました。
宮廷で覚醒してからのシシィも美しくて好きだけど。
お花様はなんといっても、冒頭の少女シシィがとてもとても可愛らしくて大好き。
歌声も幼くて本当に少女に見えるのが何度見ても感動。


シシィが刺されたあと、上手側から閣下が出てくるのは1回目にシシィが黄泉の世界(の入り口?)に来た時と同じ構図なんだ。
少女シシィは元の世界に帰ることを願ったけど、ラストでは「夜のボート」でフランツにも別れを告げて、この世の未練と夫との縁を断ち切ったシシィはトートを愛することができた。
シシィが死を願って刺されたのではなく、シシィが死を選択したのは刺された後のこの場面なのかな…とふと思った。