朧月夜の独り言

趣味に関する備忘録と少しの日常

刀ステ禺伝②

「舞台『刀剣乱舞』禺伝 矛盾源氏物語」2回目。
2/11夜公演、行ってきました。

初日が始まる前は見切れや立ち見のチケットが少し余っていたけれど、日に日にチケットが捌けているようで嬉しい限り。




ネタバレ感想。
取り留めないですが思ったことそのまま。


今日の席は見切れ席。
1階バルコニーだったので舞台は近く感じられたけど、舞台上の階段から上・映像はほぼ見えない状態。
見切れ席として販売されているので想定内ですし、2回目なので脳内補完できたので良かったですが、初見でこれだったら大変だったかも…という席でした。
OPは見切れてててほぼ見えない笑
あの階段からのキラキラを浴びるには正面に限る…また正面から見たい…。

1回目はストーリーに集中して観ていたので、今回はキャラをメインで観劇。
キャラに集中するとまた見え方が違って面白い。
女性が演じる男性って、男性が演じるのとは違った良さがある。(逆もしかり)
言葉で表現するのは難しいけど、同性という安心感の上に成り立つときめきというか、純粋に美しいものとして見られる感覚。

殺陣は全体的にテンポが上がってるように感じた。
それぞれの殺陣の個性も今日はしっかり見れて。
・歌仙と大倶利伽羅
 刀ステ本丸の二人と戦い方が似ているなという印象。
 別個体でも、元は同じ刀剣だから戦い方も似たような感じになるのかな。
 歌仙の「無作法ものが…!」はライティングも含めて同じで、力強い胴切り大好きなので変わらずで嬉しかった。
 大倶利伽羅はスピードのある思い切りの良い立ち回り。

・南泉
 細かくステップを踏んだり、猫騙しや引っかきなど、猫というキャラクター性が前面に出ていて可愛い。
 刀ステ本丸の南泉はどうだったか…慈伝はあくまで刀剣男士同士だったので、敵と戦っている南泉はこういう戦い方をするんだな、と思った。

・姫鶴
 くるくると舞うような動きが多くて、“姫鶴”という名前に寄った戦闘スタイル。
 動くと効果音で鳥の羽ばたきの音が入っているのちょっと笑っちゃった。可愛い。
 転がった敵に真上から刀を突きさす容赦のなさも好き。

・御前と山鳥
 軽やかにぴょんと跳ねるように動く御前と、どっしり踏み込む山鳥毛の対比が良い。
 山鳥毛が階段に足をかけて静止した瞬間足長すぎてびっくりする。
 御前が敵中をずんずん歩いていくところも、らしくて良い。

南泉、見るほど仲間想いで良いヤツで可愛い。
賑やかなんだけれど理性的に状況を見れたりもして、かっこ可愛さが溢れている。
いつも仲間のことを気にかけて、歌仙が光源氏になったときは本編の結界を叩いて呼び戻そうとしてくれて、光源氏になった大倶利伽羅を深追いしようとした歌仙を「退くぞ」と引っ張ってくれたり。
呪い、自分ではない者になる辛さを理解してくれるところも優しい。
序盤の「小少将の君は紫式部の“ダチ”なんだよな」という南泉語録も好き。

可愛いといえば、姫鶴の「かぁいい」の言い方が可愛い。
けど見た目が女性的なだけで、中身バリバリ男前なギャップが最高。
何だかんだ面倒見よく協調性もあるところも、一文字はみんないい子だなぁ。
澄輝さんの張りのあるお声も素敵。

歌仙が刀ステ本丸ほど大倶利伽羅に突っかからないのは、歌仙も大倶利伽羅も「伊達の刀」だったことを忘れているからか。
無愛想なやつとは思っていそうだけど、元主の確執のようなものは無さそう。

歌仙さんの源氏物語講座のところで、セリフは無いけど、御前が座っている姫鶴に近づいて何か話してる?ようだったのが気になる。
二人の並びが美しくて、照明が当たってなくても眼福…!

空蝉を説得するところ、南泉と御前が上段で二人で座ってるときの色味とシルエットが似ていて可愛い。
見切れ(舞台サイド)から見ると、一層、横顔と髪型の「お揃い」感が。
歌仙が「やっぱりダメだ…!」と言ったときに大げさにずっこける仕草も似てる。

六条は最初から自分は物語の登場人物だと自覚していた。
小少将の君は、この世界の人物は物語の中だと自覚できないと言っている矛盾。
物語の二階層目、降り立った時点で物語の中にいた。
刀剣男士が降り立った時点で矛盾が生じ、破綻が始まっていた。
だから六条は物語の中だと自覚した?
小少将の君と同じように、紫式部に近かったから?
物語と現実は考えるほどわからなくなる。