朧月夜の独り言

趣味に関する備忘録と少しの日常

キングダム

舞台「キングダム」
2/19昼公演行ってきました。

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ネタバレ感想。

キャスト組合せ
信: 高野 洸さん
嬴政・漂:小関裕太さん
河了貂:華 優希さん
楊端和:美弥るりかさん
壁:梶 裕貴さん
成蟜:神里優希さん
紫夏:石川由依さん


ずっと気になっていた作品ということと、キャスト陣に惹かれて観劇。
千と千尋の神隠し」ぶりに帝劇でのストレートプレイ。
最近、帝劇でもストレートプレイや漫画原作の舞台が多くなり、ジャンルが広がって来たなと。(良し悪しは別として)

原作未読ですがストーリーはわかりやすく概ね理解。
キャラの名前は耳馴染みがないので意識して覚えなければと思うところもありつつ、やはり漫画原作なのでビジュアルが個性的で記憶を補完してくれる。

物語は、幼馴染である信と漂が貧しい暮らしの中で剣の腕を磨いているところから。
大臣から任務を受け王宮務めをしていたはずの漂が、ある日瀕死の状態で戻ってくる。
死の間際、漂が伝えた場所に向かった信は、漂とうり二つの王と出会う。
弟・成蟜の反乱を受け、漂を影武者として逃げ延びた王・嬴政。
漂の意志を継ぎ、王の剣となることを決めた信は嬴政と共に王宮奪還に立ち上がる。

前評判でも聞いていた、見どころはアクションシーン。
初っ端から、信・漂の子役さんの殺陣が上手くてびっくりした。
そして成長した二人へ入れ替わっていく演出も良い。
暗殺者との一騎打ちや、軍同士の大規模戦闘、メインキャストもアンサンブルさんも、戦わない登場人物はいないのではないかというくらい、戦闘シーンがある。
アクションにSEはなく、BGMもないシーンがあるので、ある意味泥臭いというか生々しさを感じる…けれど、普段SEがついている舞台が多いのでちょっと物足りなく感じてしまうところも。
特に、剣が掠めただけなのか、斬られて致命傷を受けたのか、矢が射られているのか、避けたのか殴られたのか等、音で戦況を把握しているところもあるので、情報量が少なくなってしまうのがもったいない。

一番好きだったのは紫夏と幼い漂のシーン。
亡霊の影に怯える漂に、自分が代わりとなること・漂にも感覚が残っていることを伝え、そして自分の命を懸けて漂を逃がすところ。
石川さんの漂に訴えかける言葉と声に圧倒されて涙が出た。
闇商人としての頼れるかっこいい姉さんのお芝居も素敵だった。

ダブルキャストは梶さん。
帝劇の舞台でお芝居している梶さんを拝見するのは新鮮、を通り越して不思議な感じ。
原作の壁はどういうキャラ設定なんだろう。
名家の出、信からは割と年上(おじさん?)扱いされていたから、有澤さんより梶さんの方が似合うのかなと思ったり。

演出としては、前半はわりと転換・暗転多めでぶつ切り感もありましたが。
後半の漂過去編~王宮奪還は勢いがあって良かった。
竹が割れたり、壁が崩れたりは、リアルに舞台でやらなくても…と思いましたが。
忠実にやろうとすると逆に作り物感が…。
あと、セットの壁が「中華」の文字になってるの笑った。