朧月夜の独り言

趣味に関する備忘録と少しの日常

2022春アニメ感想

2022年6月終了アニメの感想です。
見終わってから感想上げるまでのラグで、さらに周回遅れ感。

・極主夫道 パート2
・薔薇王の葬列
SPY×FAMILY
トモダチゲーム
・オッドタクシー(再放送)


ネタバレ感想




▼極主夫道 パート2
内容は前作同様のゆるゆる日常ギャグなので、頭からっぽで。
お目当てはどちらかというとおまけコーナーの津田さん(実写)による極工夫道。
津田さんが一つの家事に集中する姿はいくらでも見てられる、見ていたい。


▼薔薇王の葬列
1クール目はなかなか悶々とした展開で、自分には合わなかったかな…と思うことも多かったですが、2クール目まで見続けて良かった!!と思った作品。
2クール目は、リチャードがバッキンガム公と共に王冠を手にしてからの物語。
1クール目は自分の境遇に翻弄され、ただただ愛する父のために戦い続けたリチャードが、2クール目になって良くも悪くも自分の意志が出てきて、苦しみながらも彼自身が、国や民や愛する人を想いながら人生を選択していく様が面白かった。
関係を断ち切っては結び直すリチャードとバッキンガムを見てオイオイと思う瞬間もあるけれど、それはシェイクスピア原作のエッセンスか。
2クール通してバッキンガムは(ビジュアル的に)推しキャラなので、軍師っぷりを発揮したり、一人の男としてリチャードと相対したり、出番が多く嬉しいところ。
あとはもう一人の(内面的に)推しキャラケイツビー…幸せになれと何度願ったことか。
彼にとっての幸せはリチャードの幸せであり、そして、自分自身がリチャードの一番にはなることはないことを察しながらも、一人の家臣として忠義を尽くす。
リチャードとバッキンガムの背徳と熱に反するように、静かに忠義を尽くす姿が美しくて、日野さん×忠臣キャラの組み合わせもとても好きなので、より一層、キャラの魅力が高まる。
薔薇戦争としては血縁同士で王位を争っている醜さが目立つので気持ちの良い物語ではないけれど、リチャードの人生を追うのは面白かった。


SPY×FAMILY
人気作のようなので視聴開始しましたが、家族もの・コメディ系な作品が元々あまり得意ではないので、自分的にはあまりハマらなかったかな。
スパイの父・殺し屋の母・超能力者の子が、それぞれの目的のために偽装家族となったが、いつしか互いに愛情を持ち、本当の家族のようになっていく…という感じか。
視聴者としては各自の能力も目的も知っていますが、キャラクター同士は互いのことを知らない状態で、それが噛み合ったり噛み合わなかったりする滑稽さをコメディとして楽しむべきなんだろうけど、どちらかというとヤキモキしてしまった。


トモダチゲーム
仲良し5人組が「トモダチゲーム」に巻き込まれ、隠し事や本性が暴かれて友情崩壊していく物語は面白かった。
とにかく、主人公・友一のチートっぷりが痛快。
友達を貶めることを嫌う穏やかな主人公かと思いきや、時には他人を利用しゲームを攻略していくバケモノ戦略家。
性格に難ありなキャラ達が多い中で、それをズバズバと切っていってくれるところが、小林千晃さんのお声も相まってかっこいい。
ただ、内容の面白さは原作の力かなと思うところも。
アニメとしては、一時停止しないと読めないくらい文字情報が多かったりして、漫画をそのまま映像にしているだけなのかな?と思うところがあり、アニメとしての工夫の足りなさが感じられてもったいない。
話は面白かったので続編が欲しい作品。


▼オッドタクシー(再放送)
初回放送時に話題になり、ずっと気になっていた作品が再放送ということで視聴。
素晴らしい群像劇!
主人公はタクシー運転手の小戸川(花江さんのおじさんキャラ新鮮)
序盤は運転手とお客の短編のように見えた物語が、徐々に絡み合い、一つの事件に収束していく。
なおかつ、動物の姿をした登場人物たちは、小戸川の目にだけ(過去の事件の後遺症で)動物に見えているだけの普通の人間という、登場人物の設定がひっくり返るところがさらに見事。
これは話題になるなと納得の作品でした。