朧月夜の独り言

趣味に関する備忘録と少しの日常

刀ステ 夢語刀宴會

「舞台 刀剣乱舞 七周年感謝祭 -夢語刀宴會-」
8/5夜・8/6昼公演に現地参加、8/6夜配信視聴しました。

七周年おめでとうございます。
刀ステキャストが一堂に会する豪華さへの期待半分、何をやるのかなというふわふわした気持ち半分で現地へ。
ライブで構成可能なミュと違って、ステでイベント公演やるのって難しいなと思うところもありつつ、不思議な夢のひと時を楽しんできました。

stage-toukenranbu.jp




ネタバレ感想
思いついたことをざくざく書いているので取り留めがないです。

 

 

<感想(ほぼ兼定)>

▼オープニング
軽歩兵@福島さん・星さんの諸注意から始まり、刀装講談師@神田さんの前口上。
神田さんの口上を聴くと、科白劇を、コロナ禍一発目の公演のことを思い出す。
本当にあの時は久しぶりに舞台を観て感動したし、あの灯がここに繋がってるんだなと今更実感が湧いてくる。

そして、神田さんの呼び込みで刀剣男士が勢ぞろいするところは圧巻。
これが観たかった…!という気持ちで胸がいっぱいになる。
ステージ上を駆け抜けて、センターステージで抜刀姿で勢ぞろいした画が最高にかっこいい。
正直3時間の中でここが一番テンションが上がる。

一人ずつ殺陣をしながらの紹介では、刀派でメンバーが固められていて、特に国広兄弟がやっと揃ったのは嬉しい。
そして、今回の個人的なお目当てはW兼定だったので、紹介でも和泉守→歌仙の流れになっていだけで泣きそう。
今回の公演は(なぜか)全員初の姿なので、兼定のお揃いスタイルも見られて。

▼今回の舞台は審神者の夢の中
肥前が持ってきた「夢籤」に書いてある事象が起こるのがこの世界のルール。
審神者の願い」が夢籤の中に入っているのか。
夢籤の周りに集合したとき、三日月と歌仙が並んでしゃがんでいるのが良い。
この二人の着物の色味やシルエットが少しだけ似ているので並ぶと可愛いんですよね。
堀川が和泉守の服の埃を払ってあげていたり、薬研が後ろの方で背伸びして「見えない…」みたいな動きをしていたり、それぞれ細かいお芝居していて目が足りない。
全編通して目が足りない。

夢籤一発目は毎回鶴丸(末満さん?)からの無茶ぶり。
8/5夜「肥前が投げ接吻をするが、キャーとも言われずおめおめ帰ってくる」
8/6昼「一期が甘い言葉を言う」
8/6夜「薬研がセクシーポーズをするが、みんな明後日の方向を向いている」
肥前くんのめちゃくちゃ嫌そうな顔が可愛かったのと。
一期の『団子』に対して「そうじゃない、君ならわかるだろ」という鶴丸のツッコミの、御物組の絡みが見られたのが嬉しい。
そして何でもこなしてしまう安定のきたむー薬研ニキ…相変わらず誰よりも男前よ…。

最初の夢籤で出た出来事が、「三日月とまんばが入れ替わってるー!?」というまさかの展開。
三日月の喋り方などは特徴的なので荒牧さん@三日月はわかりやすいですが、鈴木さんの山姥切のお芝居が見事すぎる。
一瞬「くっ」と言い淀む感じや、間の取り方が、“刀ステ本丸のまんばちゃん” そのもの。

二人を元に戻すために夢籤に翻弄される刀剣男士たち。
感謝祭はゲーム&バラエティーパートと、お芝居パートが交互に展開される。

▼ガチンコ名前鬼対決
名前鬼は(先日の禺伝のリリイベでも話が出ましたが)稽古場のワークショップでよくやるそうなので、稽古場の雰囲気を感じてもらいたい的な意図もあるのかなと思った。
今回出演者が多いので、お互いの役名を覚える意味でもガチで稽古場でやっていそう。

8/5はアリーナ後方だったのでステージがやや見辛く、対決自体を楽しみきれないところもありましたが、8/6はスタンドからだと戦況が良く見えて面白かった。
対決も見たいけれど、脱落メンバーの動向が気になってつい目で追ってしまう。
(円盤には入らないだろうな…)
脱落メンバーの立ち位置は特に決まってないのか、やや日替わり感。
8/5は和泉守が、先に脱落していた歌仙の隣に行って並んで立っていたのが美しすぎて言葉にならない。
刀に手を置くような、同じポーズで並んでいる姿が見れる日が来るなんて…。
歌仙は客席に対して体を斜めに向けて立っていて、和泉守は客席に対して正面なのもキャラクターのイメージぴったりで感動。
8/6昼は階段に座っている和泉守の隣に、三日月が後から来てちょこんと座ったのが可愛すぎた。
活劇アニメの印象もあってか、三日月・和泉守のじじ孫感がとても好きなのでこの並びも嬉しい。
8/6夜は配信だったのであまり映ってませんでしたが、脱落した和泉守が歌仙(脱落済み)を見つけて「之定ー!」と寄って行ったの可愛すぎません?
「之定」呼び、歌仙の手招き、兼定の絡みが見れただけで配信見た価値あった。
兼定は帯刀した状態だと刀が邪魔で床に座れない様子。
二人とも、刀を腰から抜いて座る動作がまた美しくて目が離せないし、座り方が胡坐なのも“わかる”。
歌仙が脱落するときに「お小夜―!」と叫ぶのは毎回だったのでデフォルトなのか笑
8/6昼に古今が「一度も名前を呼ばれていません」と言っていたからか、夜公演では歌仙が古今の名前を呼んでいたことにわだくまさんの優しさを感じた。
泛塵、獅子王、三日月、まんば…呼びやすい&登場回数が多いキャラはやっぱり呼ばれる率が高い。

▼良い時間遡行軍の登場
「良い時間遡行軍もいるのでは」という審神者の願いが夢の中で具現化し、遡行軍大太刀と仲良くなる長谷部くん。
三日月、山姥切に次いで、刀ステ本丸の主軸メンバーである長谷部も出番多め。
個人的には、今までの登場回数が少ないキャラの方が出番が多いと嬉しかったなという気持ちはあるけれど、和田さん長谷部の立ち位置&ツッコミキャラはストーリーを進める上で扱いやすいというのもわかる。
半ばヤケで夢籤を引きまくる長谷部くん笑

「全員集合」「髭踊り」とドリフネタにちょっと驚いちゃった。
競技?をやっているメンバーはまだしも、後ろで見ているだけのメンバー(このコーナーのためだけに内番服)がいるのはもったいない…。。
陸奥のアクロバットショーは、陸奥というか陣くんのポテンシャルの成せる技ですね。
他のメンバーが内番服なのに対して、陸奥は真剣必殺なところで維伝を思い出す。
8/6はスペシャルゲストで一期も一緒に、思いがけず本田くんと陣くんの幼馴染コンビが見られて嬉しい。

▼ライブパート
夢の奥へと沈んでしまった審神者の意識を引っ張り出すために、天岩戸伝説に準えて“歌ったり、踊ったり”することに。
やはりライブパートはミュ本丸の領分という印象が強いので、「審神者のために」「天岩戸伝説」という物語を入れたり、歴史上の人物キャスト(本人役?)の映像出演があったりと。
突然、コーナーとしてライブが始まるのではなく、ライブを行う必要性が物語としてあったことがとても良かった。
それにしても軍議とおはぎはもはやセット笑
中河内さんの食べっぷりにおはぎが食べたくなる。

ライブパートは歴代OP・ED、懐かしい。
メンバーは公演のメンバー+αだったりの特別編成。
義伝は歌仙・小夜・大倶利伽羅・太鼓鐘の、細川伊達・打刀短刀2:2の組み合わせが「対」感があって美しい。
无伝で最後に三日月が奥から出てくる演出、无伝の公演の演出を思い出す。
慈伝のアコースティックver+まんば・長義のデュエットは、末満さんの“エモ”ですね。
「己だけの物語を描いて」で刀をなぞる振り付けが好きだった。
大回転殺陣の曲では客席降りもあって皆が動き回っていて面白いけど、全然目が追い付かない。
篭手切と土方組が大倶利伽羅を取り囲んでいたのに笑った。
スタンド席の時に、杉江鯰尾がアリーナ席からスタンドの方も見てくれて「上の方も見えてるよ」みたいなジェスチャーをしてくれたのが嬉しかった。
アリーナ席の時はただただ近い…!
本公演でも客席降りはあるけど、所謂ファンサ的な絡みは感謝祭ならではなので、たまにはこういうのも楽しいですね。

▼エンディング
審神者を狙っていた時間遡行軍を打ち倒し、無事に審神者の意識が浮上。
夢から覚める時間に。

8/6夜公演ではサプライズで蜂須賀の登場と、慶応甲府の発表、長曽祢の登場。
驚いたし、嬉しかった。
顕現ではなく、「今まで出陣して(公演に出て)いない刀剣男士も本丸に居る」ということが語られたことも感動した。
刀ステが始まったときには「初期刀一振り(=山姥切)がメインとなる作品」になると思っていたので、山姥切以外の始まりの五振りは登場しないと思っていた。
それが、とうとう五振り全員が舞台に揃い、「ずっと前から支え合ってきた」ということを聞ける日が来るなんて…単なる本丸の一員ではなく「始まり五振り」という自覚・繋がりを持って並んでいるところにまた感動する。
他にも、この場に居ない男士も本丸に居るというのは物語の想像が広がるし、今後登場するかもしれないという期待も高まる。
慶応甲府は、沖田さんの話を主軸にするのであれば、土方さんのエピソードは入れないのではないか、土方組は登場しないのではないかと思っていたので、土方組も編成に入っているのが嬉しい誤算。
歴史上の人物誰が出るんだろう、沖田さんと、近藤さん・土方さんも出るのかな。
キャストさんは誰になるんだろう。
刀剣乱舞以前に、元々幕末・新選組オタクなので、刀ステで新選組の話が見られることは喜びを通り越してもはや緊張ですが(解釈的な意味でも)、末満さんを信じてます…!

▼アンコール
篭手切と振り付け練習からの、刀剣乱舞音頭がアンコール曲。
あの人数が一気に軽装に着替えて、客席登場のスタンバイに走っているのかと思うと裏は大運動会だろうな。
和装好き勢としては全員和装の軽装姿が見られて眼福。
全員の準備が終わるまで場つなぎをしてくれる篭手切@大見さんの安心感がすごい!
客席とのやり取りもめっちゃうまくて面白くて、振り付け練習コーナー楽しかった!刀剣乱舞音頭ではアリーナ席だけでなく、スタンド席までキャストさんが来てくださるのも嬉しかった。


<本編とのあれこれ(考察にもならない頭の整理)>

あくまでこれは「夢の中」「起きたら忘れる」と明言されていますが、やはり刀ステ本丸の刀剣男士であることには変わりないので、多少本編との繋がりはあるのかなと、文字に起こしながら頭の整理。
思い出したら加筆。

▼山姥切と三日月の入れ替わり
夢籤に入っているということは、これは審神者の願いなのか。
相手の姿になって相手の気持ちを考えろ、もしくは自分を客観的に見よ、という審神者(と末満さん)からのメッセージなのか。
審神者が本気で、山姥切と三日月(の運命や円環に捕らわれる対象)を入れ替えたいと思っているわけではないと思うので、お互いを見つめ直せということかなと受け取った。

山姥切が「目が覚めたら三日月がいなくなるような、もう会えないような」と言ったことに対して、三日月は「だが今はここに居る」と、いなくなること自体は否定しないことが悲しい。
この三日月はやっぱりまだ円環に捕らわれている三日月なんだな。

▼いつでもなく、どこでもないどこか
歌仙まで極めているが姿が戻っている、ということが明言されているので、刀剣男士の記憶的には綺伝以降の時間軸。
大千鳥と泛塵は无伝では本丸に来るところは描かれていないが、その後来たのだろうか。
審神者の願いで夢に登場したという可能性もあるけれど、他の刀剣男士が普通に刀ステ本丸の一員として接しているところを見ると、本当に本丸の仲間になっているように思う。

最初に登場した山姥切や長義はここが夢であると自覚できなかったが、後から登場した三日月たちは夢だということが認知できている。
三日月が皆に言ったのか、夢だと認知できる男士とそうでない男士がいるのか…三日月が最初に気づく、というと義伝のループを思い出す。
現実世界ではない場所/現象に対して三日月のセンサーが働くのか、それともこの夢もループの一部として何度も経験しているのか。

そして山姥切だけが「三日月が居ること」に違和感を覚えている。
綺伝あたりの時間軸であれば三日月が居なくなって、山姥切も修行中なので、他の男士にとっても二人とは久しぶりの再会になると思うのに、そのあたりには触れられず二人がいることが当たり前のような雰囲気。
全員が二人が居ることに対してアレコレ言い始めたら話が進まなくなるので三日月と山姥切のやり取りだけに留めているのかなという気もするけれど、二人が無事に帰ってきて当たり前に本丸に居る時間軸があって、三日月と山姥切以外はその時間軸の刀剣男士だったら良いなと思ったり。




***
余談:この本丸に厚藤四郎が居ると言われて嬉しかった話
出陣していないけどこの本丸に居ると言われた中に、粟田口の兄弟たち、厚藤四郎も居ると言われたのがすごく嬉しかった(単に推し)
如水様が今のところメインどころで登場しているので、いつか厚も黒田組として出陣してくれないかと待っている。
刀剣乱舞の「複数本丸が存在し本丸ごとに刀剣男士にも個性/個体差がある」という設定が好きなので、あまり男士に対して「解釈一致」「解釈違い」という言葉は使いたくないのですが。(自分のイメージと違ったとしてもそれはその本丸の子の個性)
厚って刀剣男士の中でも、本丸によって雰囲気や立ち位置がかなり違っていそうだなと思う。
ビジュアルは少年寄りなのでパッと見だと、花丸みたいな元気系弟組な印象だけど。
ゲームでは立ち絵は笑ってないし、セリフも大将を補佐する軍師っぽいものが多いし、旧OPでは薬研と共闘していたり、見た目より大人っぽい印象。
他の本丸の厚ってどんな感じなのかなー。
ウチの本丸は後者で薬研とコンビなんだけど。