朧月夜の独り言

趣味に関する備忘録と少しの日常

LUPIN カリオストロ伯爵夫人の秘密②

ミュージカル・ピカレスク「LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~」

11/26昼公演観劇してきました。

2回目の観劇。
前回は初日明けてすぐでしたが、もう千秋楽間近。
ツアーに続きますが、まずは東京公演を無事に終えられますように。


ネタバレ感想

Wキャスト
ボーマニャン:黒羽麻璃央さん
カリオストロ伯爵夫人:柚希礼音さん


公演が始まってだいぶ経ったので、イジドールの登場曲やオークションのシーンで手拍子が起こったり、客席のノリも上がっていて楽しかった。
イジドール曲では、帝劇公演には珍しく裏打ちの手拍子だったのが地味に嬉しい。
ゴンドラ動き出したところで拍手が起こったのは驚いたけど、曲終わりだけじゃなくルパン(主演)が登場したときの拍手だったり、今作の観劇スタイルは少し宝塚っぽいなと思った。


ボーマニャンは前回同様、黒羽さん回。
立石さんのボーマニャン(としニャン)を観られなかったのは惜しいけど、ルキーニに引き続き髭面の悪い男な黒羽さんは安定していて良い。

カリオストロ伯爵夫人は柚月さんは100年以上生きている魔女感。
真風さんは「4代に渡って人々を魅惑するしい女怪盗の系譜」という印象なのに対して、柚月さんは「長い時を生きている一人の美しい魔女」という貫禄がある。


初見時はルパンのクラリスに対する心情がイマイチ掴みきれなかったけれど、クラリスと結ばれる結末を知った状態で見返すと少し腑に落ちた。
序盤から滔々とクラリスに対する愛を歌い上げていたのも、マシバン博士に変装していたときから惹かれていたというのも全部本心だったと考えると辻褄があった感じ。
幼い頃に貴族に虐げられて義賊になった彼が、老人(マシバン博士)にも分け隔てなく接してくれた彼女に一目惚れ(唐突だけど、ミュに出てくる男あるあるということで)。
ジェーブル伯爵邸に乗り込んだのも、枝のためにジェーブル(カリオストロ伯爵夫人)と接触したかったのかと思っていたけど、本当にクラリスを奪い返すためだったと。
何回観ても3階のバルコニーによじ登ってくるルパン可愛くて笑っちゃう。

ルパン&ボーマニャンの、クラリスカリオストロ伯爵夫人に対する気持ちも、クラリスは正妻枠・伯爵夫人は愛人枠でそもそも土俵が違うと考えると、二人のどっちつかずな行動も少し納得か。

ドーヴ・アチア氏の音楽は聴くほどハマっていく。
メインナンバー(♪Jem'appelleLUPIN)はポップス感が耳って脳内リピート。
♪願いが叶う日 は伝承のための民謡のような感じで他の曲とガラっと雰囲気が変わるのが良い。
あと、アチア氏の民衆の前向きな曲が好みなのか、♪原始女性は太陽だった もテンションが上がる。
曲調の片鱗から1789やキングアーサーなど色々な作品が頭に浮かんで、他の作品もまた見たくなってくる。
(そして古川さん出演の1789初演は円盤化されていない絶望に打ちひしがれる…古川ロべ…)



変装姿をしっかり見たくて今回は双眼鏡アリで観劇しましたが、アネット@ルパンがアップで観ても想像以上に可愛かった!!