朧月夜の独り言

趣味に関する備忘録と少しの日常

2023冬アニメ感想

2023年3月終了アニメの感想です。

・REVENGER
・シュガーアップル・フェアリーテイル
ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン
・Buddy Daddies
TRIGUN STAMPEDE
・ブルーロック
・吸血鬼すぐ死ぬ2
・クールドジ男子
・永久少年 Eternal Boys

ネタバレ感想


▼REVENGER
虚淵さん脚本参加のオリジナル作品ということで視聴。
江戸時代・長崎を舞台に、無念の内に亡くなった人の「リベンジ」を果たす殺し屋の物語。
アヘン戦争に絡めた殺し屋・ダークヒーローものだけれど、勧善懲悪のスッキリする話というより、やるせない感覚が残る。
主人公・雷蔵は上司に騙されて義父を殺して許嫁に先立たれ、武士でいられなくなったところをリベンジ屋に拾われ、事の発端となった阿片の行方を追う。
最後には阿片の場所を突き止め排除することができたけれど、亡くなった許嫁は帰ってこない虚無感の中、敵の復讐により命を落とす。
リベンジ屋の面々も組織に不信感を持つこととなり、この先の彼らの未来は明るくないのかなと思わせる。

 

▼シュガーアップル・フェアリーテイル
甘々恋愛モノで久しぶりに好みの作品に出会った。
人間が妖精を使役するファンタジー世界の中で、妖精との友情を願う砂糖菓子職人の主人公・アンの物語。
アンとシャルの甘めな恋愛要素もありつつ、メインはアンの砂糖菓子職人としての成長に置かれているので少女漫画のような恋愛モノとは違った冒険譚が心地良い。
ガッツリ恋愛メインは少し苦手意識があるので主軸が別にあると見やすい、さすがビーンズ文庫。
なによりアンが可愛い、砂糖菓子職人としての実力やプライドの裏付けがあるからこそ無茶をしていても無謀ではないと理解できるので安心できるし、砂糖菓子への真摯でひたむきな姿や、妖精に対する態度を見ていればシャルが惹かれていくのも納得できる。
両片思いのゆるい甘やかな雰囲気も幸せな気持ちになれた。
キャットやキース、ヒューといったサポートキャラが多く、壁にぶつかっても長引かずに物語がどんどん展開されていくのもテンポが良い。
最終回はアンのために自らを犠牲にしたシャルとの別れという辛いところで終わったので早く続きが見たい。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン
ストーンオーシャン完結。
敵がプッチ神父だと知った一行は、プッチが向かったケープ・カナベラルで最終決戦を迎える物語。
プッチ、アナスイ・ウェザー組、徐倫エルメスエンポリオ組に分かれながら、同時進行で進む道中は、 行く手を阻む敵と戦うジョジョシリーズらしい展開で面白かった。
個人的にはアナスイ・ウェザー組が面白かった。
ウェザーの記憶の真相が明かされつつ、相討ち覚悟でプッチに挑むところは退場は惜しいけれど熱い展開だし、アナスイ徐倫に対する本気度がどんどん上がっていくのも気づいたら応援していた。
最終決戦はまさかのエンポリオ以外脱落に驚き。
時を加速させる能力(でいいのか?)を得たプッチの作り上げた新しい世界に唯一辿り着くことができたエンポリオがウェザーのディスクを使ってトドメを刺すも、世界が元に戻ることはなく、別の世界線を生きる徐倫(に似た人物)たちと再会して終幕。
徐倫らの死は覆ることがなく、ハッピーエンドなのか疑問と寂しさが残るラスト。
徐倫の方には星印があったので、ジョースター家・ディオとの運命は断ち切られていないよう?だけれど、新しく作られた世界で過去のジョジョの物語は変わっていないのかが気になる。


▼Buddy Daddies
豊永さんと内山さんのバディものという前情報だけで視聴開始。(絶園のテンペストを懐かしみながら)
殺し屋稼業の二人が、ターゲットの子供を助けてしまったことで育児に奔走する物語ということで・・・序盤は育児と仕事の両立しようとして失敗し、後半はほぼ育児もの。
ミリと暮らすこと家族と過ごす楽しさや温かさを知って殺し屋から足を洗うというエンディングはストーリーとしては良かったけど、仕事をしている二人のバディ感もっと見たかったので、自分の期待とは合わなかったかな。
ハートフル系が好きな人にはオススメ。


TRIGUN STAMPEDE
映像も物語も最高だった、オレンジさんのバトルシーンのCGが美しすぎる。
特に最終回の兄弟喧嘩のアングル・視点の動かし方はオレンジさんらしさ全開で思わず声が出てしまった。
CG作品だけど、キャラのビジュアルは普通のアニメの平面っぽさというかCGを主張しすぎない自然な感じも素晴らしい。
西部劇のような荒廃した世界観+コールドスリープやプラントといったSFの設定なところも好みで、カウボーイビバップなどを彷彿とさせるような90年代のSF作品の世界観はかっこいいなぁ。
ヴァッシュの腕は立つのにお人よしで身にも心にも傷を負ってしまうところも、ニコラスの抜け目なく立ち回っているように見えて実は孤児院のことを考えてるギャップも、ナイの自分の種族(仲間)であるプラントを酷い扱いをする人間から解放したいと考えての行動も、どれも理解・共感できる。
続編制決定ということで続きも楽しみだけれど、原作も読みたい。

 

▼ブルーロック
最近スポーツものはスルー状態でしたが、あらすじを読んでとても気になったので視聴。
結果、見てよかったと思えるかなり好みの作品だった。
ブルーロックというストライカー養成施設に集められた面々が、世界一のストライカーを目指す物語。
サッカーものは超次元的な技でバトルする作品が多いイメージだったけれど、本作は天才的な技能はありつつ、わりと現実的な戦い方が多いところが面白い。
特に主人公・潔の才能が、鷹の目を駆使しながら戦略を練っていくという、冷静な頭脳プレーなところ良い。
スポーツ作品は学校対抗やチーム固定が多いけれど、ブルーロック内でどんどんチームが組み変わっていって色々なキャラの共闘(化学反応)や対決も見られるのも面白い。
どのキャラも試合になるとエゴイストスイッチがガツンと入って、言動が変貌するのが魅力的で、オフのシーンとのギャップも相まってキャラへの愛もどんどん深まる分、脱落したら退場という設定が効いてくる。
最終回の國神退場は結構ショック・・・かなり人数が絞られて、これから一層一人一人にスポットが当たるとさらに退場が辛くなっていきそう。


▼吸血鬼すぐ死ぬ2
相変わらずのノリ、変態たちが全力ダッシュしている笑
気を抜いてゆるりと見ていられる箸休め的な作品。


▼クールドジ男子
箸休め作品その2。
かっこかわいい男子たちがわちゃわちゃ過ごしているのを見守る15分作品。
“ドジ”と付いているけれど、大きなミスではなく日常のうっかりあるあるな感じで微笑ましく見ていられる。
年齢も職業も違うキャラたちが不思議な縁で繋がっていって、休日に海に遊びに行くような「友達」になっていくのは羨ましく眩しくも見えたり・・・2クール癒された。


▼永久少年 Eternal Boys
こちらも15分×2クール作品。
アラフォーのおじさんたちがアイドルになる物語。
設定は面白かったけど、イマイチキャラの魅力が伝わってこなくて残念。
おじさんという設定から、体力問題やプライド、若いアイドルと張り合わなきゃいけない壁などを乗り越えていくのかと思いきや、摂生できないとか常識知らずで炎上するとか、若いキャラなら笑って流せても、いい歳したおじさんならもっと自覚を持ってくれとツッコミたくなってしまう話が多くモヤモヤ。
他のアイドルキャラも設定&CVがしっかりある割に登場が少なくて、ライバルというラインにも立てていない感じも物足りない。