朧月夜の独り言

趣味に関する備忘録と少しの日常

ミュージカルジョジョの奇妙な冒険

ミュージカル「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド
2/12昼公演、行ってきました。

思いがけず初回公演となった今回の観劇。
延期の件は私が色々言うべきではないと思うので、ここから無事に公演ができることを祈って、いつも通り感想を書きたいと思います。

面白かった、開幕前に色々あったのがもったいなく思えるくらい。

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ネタバレ感想

キャスト組合せ
ジョナサン・ジョースター松下優也さん
ウィル・A・ツェペリ:廣瀬友祐さん


物語は3時間にまつめつつ第一部のラストまで。
一幕はジョジョとディオの生い立ちや出会い、そしてディオが“人間をやめる”ジョースター屋敷での戦闘まで。
二幕はツェペリから波紋の力を会得したジョナサンとディオとの決戦、そして客船でのラストまで。
アニメの放送から時間が経ち原作ストーリーの記憶はだいぶ薄れていたので、新鮮な気持ちで楽しめた部分半分、原作知らないとわかりにくいかなと思う部分半分といった印象。

観劇前はバトルシーンが見物かなと思っていたけれど、正直、一幕のジョジョとディオの生い立ちの部分が一番良かった!!
特に、ディオが自分の生まれた環境や気高い母の教えと暴力的な父親の血、生来の性格などに葛藤する部分が丁寧に描かれていて感情移入。
父親の声や影が付きまとうというのも曲のリプライズを使って、ミュージカルの演出と親和性が高くて良い。
生身の人間が演じるからこそ人間味や苦しみが感じられて、その後のジョジョに対する感情や行動も腑に落ちるディオになっていた。

後半のバトルシーンは波紋の力とか、客船の部分は初見の人は少しわかりにくいかなーと思ってしまった。(ストーリー忘れてたので、一瞬何だっけ?と。。)
ただ、歌も多くてミュージカルとして見ごたえはあるので、そういった部分含めて楽しめた。

キャストさんはキャラクターとしての完成度も高い。
ディオ@宮野さんは文句なしのディオ感。
金髪・白シャツ姿、仕草や立ち姿も画になりすぎるし、言わずもがなの歌唱力。
ジョジョ@松下さんは持ち前の陽属性感がジョジョを主人公として押し上げている。
キャラの内面はディオの方が詳細に描かれている気がするけれど、ジョジョは行動や存在に主人公らしさというか性格が表れている感じ。
ジョースター卿@別所さんは宮野さんと松下さんの父親役というのに違和感がないくらい、存在感と歌声に圧倒される。
父親として、地位のある者として、余裕や懐の深さもにじみ出ていてかっこよかった。

セットや映像もとても凝っていて良かった。
セット転換が多いけれど話が途切れることなくスムーズに流れいくのが嬉しい。
メインの高い壁と階段のセットがかっこ良くて、左右や上下でシンメトリーに並んだときに画になる。
ジョースター屋敷でのワイヤーと映像を使って“落ちる”のを俯瞰して表現しているところも良かったな。

客席には男性の方も多くて、帝劇では珍しい客層が嬉しい。
他のジャンプ作品だと普通に女性ばっかりだなという感じだけど、ジョジョとか北斗の拳レベルになると男性の方も来てくれる印象。
やっぱり長く愛されてる作品だけあるのかな。